トヨタ:8月にも高級車など値上げへ 他社にも波及?
トヨタ自動車が、鋼材など原材料価格の高騰に対応するため、高級車を中心に国内価格を1〜3%値上げする方向で調整していることが24日分かった。車種改良時以外の値上げは極めて異例。8月にも実施する予定で、最大手のトヨタが値上げに踏み切れば、他のメーカーにも価格転嫁の動きが波及しそうだ。
トヨタは今年、15年ぶりに全車種を対象とした原価見直しを実施するなど、効率化によりコスト上昇を吸収する努力を続けている。
しかし、08年度中に予定している約3000億円のコスト削減は、原材料価格の上昇で打ち消される見込み。今後さらなる原材料高騰も見込まれ、「この3年間で1台当たりの原価は6万〜7万円上昇し、(コスト吸収努力の)限界を超えている」(トヨタ幹部)のが実態だ。
ただ、国内市場が落ち込む中で、全車種を値上げすれば「市場低迷に追い打ちをかけかねない」(同)との懸念もある。このため、顧客に富裕層が多く、販売への影響が比較的少ないクラウンなど高級車に絞った値上げを検討している。希望小売価格は1台当たり数万〜10万円程度の値上げになる見通しだ。