ミシュラン、国内市販用タイヤを値上げ 乗用車用が平均4.5%
日本ミシュランタイヤは、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格の引き上げを決定した。
同社では、タイヤの原材料価格が依然として値上がり基調で、生産性の向上やコスト削減などの企業努力を行ってきたが、この状況に企業努力のみで対応することが困難と判断、上昇分の一部を出荷価格に反映すると、している。
値上げするのは乗用車・ライトトラック用サマータイヤが平均4.5%アップで、9月1日から。モーターサイクル用タイヤが平均7.5%アップで、10月1日から。農業機械用タイヤが平均6.0%アップで10月1日から。
トヨタ:8月にも高級車など値上げへ 他社にも波及?
トヨタ自動車が、鋼材など原材料価格の高騰に対応するため、高級車を中心に国内価格を1〜3%値上げする方向で調整していることが24日分かった。車種改良時以外の値上げは極めて異例。8月にも実施する予定で、最大手のトヨタが値上げに踏み切れば、他のメーカーにも価格転嫁の動きが波及しそうだ。
トヨタは今年、15年ぶりに全車種を対象とした原価見直しを実施するなど、効率化によりコスト上昇を吸収する努力を続けている。
しかし、08年度中に予定している約3000億円のコスト削減は、原材料価格の上昇で打ち消される見込み。今後さらなる原材料高騰も見込まれ、「この3年間で1台当たりの原価は6万〜7万円上昇し、(コスト吸収努力の)限界を超えている」(トヨタ幹部)のが実態だ。
ただ、国内市場が落ち込む中で、全車種を値上げすれば「市場低迷に追い打ちをかけかねない」(同)との懸念もある。このため、顧客に富裕層が多く、販売への影響が比較的少ないクラウンなど高級車に絞った値上げを検討している。希望小売価格は1台当たり数万〜10万円程度の値上げになる見通しだ。
トヨタ、1〜3%値上げ検討 原材料高で中型以上の一部
トヨタ自動車は24日、鋼材や希少金属などの原材料価格の高騰を受け、販売が好調な中型乗用車以上の一部車種について、国内販売価格を1〜3%程度値上げする方向で調整に入った。原材料高は自動車メーカーの利益を圧迫しており、トヨタが値上げに踏み切れば、他社も追随する可能性が高い。
トヨタは具体的な車種や値上げ幅を詰めており、8月にも最終判断する。値上げが買い控えにつながりやすい小型車は、据え置く方向で調整が進んでいる。モデルチェンジを伴わない値上げは、92年に商用車の一部車種を改定して以来となる。
トヨタが5月に発表した09年3月期連結決算(米国会計基準)の業績予想によると、本業のもうけを示す営業利益は9年ぶりの大幅減益となる見通し。円高ドル安に加え、原材料高が営業利益を3千数百億円規模で押し下げ、トヨタが得意とする原価低減による増益効果もゼロになるためだ。
典型例が車づくりに欠かせない鋼材価格の上昇。トヨタは5月、鉄鋼大手との交渉で、1トンあたり2万円台後半の値上げを受け入れた。1トンあたり約8万円だった鋼材の平均価格は10万円の大台を初めて超え、26年ぶりに過去最高を更新する事態になっている。
ただ、トヨタの足元の世界販売は急ブレーキがかかり、08年の世界販売計画(当初は985万台)を30万台強も下方修正する見通しとなり、消費者の反発が避けられない「全車種一律の値上げ」は困難と判断。値上げをしても売れ行きが鈍らないとみられる一部車種の値上げ案が浮上した。
自動車の値上げを巡っては、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が6月の株主総会で「原材料価格が高騰し、値上げは時間の問題。市場のリーダーが判断するのを待っている」とトヨタに値上げを促すなど、自動車業界に強い影響力を持つトヨタの動向に注目が集まっている。
上半期の自動車販売、欧州6社軒並み増加
2008年1―6月の欧州自動車大手の世界販売台数が出そろった。新車需要が急拡大するBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)市場がけん引役となり、最大手の独フォルクスワーゲン(VW)など主要6社がすべて台数を伸ばした。ただ、足元の西欧市場は燃料価格上昇の影響で需要が低迷。主力の北米も需要減が目立っており、下半期は減産やリストラなど厳しい経営環境が続く見通しだ。
VWは車両組み立て工場が稼働するBRICs各国の新車販売が軒並み2ケタ増えた。高級車の独BMWも中国の販売が25%増。仏プジョーシトロエングループ(PSA)と伊フィアットはブラジルの販売がいずれも3割増えた。仏ルノーはロシアの販売が25%伸びた。
米・フォード、赤字9340億円 4−6月期の北米事業が振るわず
経営再建中の米自動車大手フォード・モーターが24日に発表した2008年4−6月期決算は、86億6700万ドル(約9340億円)の純損失となった。08年1−3月期に四半期ベースで3期ぶりに黒字化したが再び赤字に転落した。
ガソリン価格高騰や米景気の急減速で北米事業の不振が深刻化、約80億ドルの評価損を計上したため赤字額が膨らんだ。売上高は前年同期比約13%減の386億ドル。前年同期は7億5000万ドルの純利益だった。
業績悪化に歯止めをかけるため、フォードは北米の3カ所の組立工場での生産車種を、燃費効率が劣るピックアップトラックなど大型車から乗用車に変更するなど生産体制の見直しを急ぐ。ハイブリッド車の生産やモデル数も倍増させる。
北米では販売低迷に加え、金融市場の混乱が続いており、評価損は北米の自動車事業の資産関連で53億ドル、金融子会社の関連で21億ドルなどに達した。
南米や欧州などでは堅調だったが、主力の米市場での低迷から、世界販売台数は前年同期の約177万3000台から約156万1000台に減少した。
トヨタ上半期自動車販売台数GM上回る
今年度上半期自動車販売台数でトヨタがGMを上回り世界首位となったことが明らかになった。トヨタ上半期世界自動車販売台数は481万7,941台となり、GMを27万7,532台上回った。
また世界売上高はトヨタが前年同期比2%増、対するGMが3%減となった。
トヨタは上半期販売台数で2度目のGMを上回る結果を出した。トヨタにとっては経済低迷の生じている米国がもっとも好戦的な市場となり、燃費の良い小型車などが好調な売れ行きを示した。
上半期トヨタの米国内自動車販売台数は6%減、対するGMは16%減となった。自動車業界全体では米国内上半期売上高は10%の減少を示している。なおGMはロシア、中国で堅調な売上高を示しており、ロシアでの売上高は第2四半期に34%増、中国では14%増となった。
トヨタは今年度世界自動車販売目標台数を前年比5%増の985万台に設定している。GMは今年度販売目標台数を明らかにしていない。